HONEYCOMB

APPLICATION MANUAL

このドキュメントはVSTプラグインアプリケーション”HONEYCOMB”の操作マニュアルです。

HONEYCOMBについてはこちらからどうぞ。

はじめに

このドキュメントはHONEYCOMBの説明を主にしているため、実機の機能説明やMIDI、システムエクスクルーシブ自体の説明などは基本的に行っていません。各公式ドキュメントを参照願います。

用語などについて

アプリケーション及びこのマニュアルにおいて使用する用語の意味、範囲について以下のように示します。

SysEx

MIDIのシステム・エクスクルーシブ・メッセージの略記です。 HONEYCOMBで使用するテキスト形式のSysExのフォーマットは次の通りです。

・[F0]ステータスから始まり[F7]EOXを含める。

・16進数表記、バイト単位をスペース区切ります。

・16進数表記には[0x]、[h]などを使用しない。

GS・XGフォーマット

Roland及びYamaha独自のMIDI規格です。このドキュメントでGS・XGフォーマットといった場合はSysExのフォーマットのことを指します。

HONEYCOMBは両フォーマットに対応していますがGS機器の機能をベースにXG機能を対応させているため、一部動作に互換性がありません。またXGフォーマットを利用する場合、次のような制約があります。

・テキストメッセージの表示方法はGS機器準拠。16文字を超えるメッセージはスクロール表示されます。(一度に表示できる文字数が16しかないため)

・ビットマップエディターで編集できるページが1に固定。(XGフォーマットにページの概念が無いため)

・デバイスIDの範囲が1~16に。

フォーマットの設定についてはコンフィグメニューを参照してください。

ページ

GS機器においてビットマップをページ単位で記憶して専用のSysExを使用することで任意のタイミングで呼び出して画面に表示する機能があります。HONEYCOMBはこの機能に対応し、最大10ページ記憶することができます。

仕様

・対象OS : Windows10 (x64)

・動作確認済みDAW : Cubase10、Reper6

・VSTバージョン : vst3

・VSTのカテゴリ : Instrument

・MIDI入力 : 16ch

・音声出力 : 2ch(無音)

インストール・アンインストール方法についてはアプリケーション付属のredomeテキストを参照願います。

画面構成

HONEYCOMBの画面は、ドットマトリクスなどの主要な画面を表示する[メインディスプレイ]と、ボタン操作でメインディスプレイに表示する画面を変更する[ボタンメニュー]で構成されています。

また、メインディスプレイに表示する各画面は[MAIN]、[MENU]、[EDIT]の3グループ(ディスプレイグループ)に分けられており、これらのグループはボタンメニューのラベルに対応しています。

メインディスプレイ

ドットマトリクス画面、コンフィグ画面など主要な画面を表示します。

画面のコントラストや背景カラーなどの見た目はコンフィグメニューから変更できます。

MAIN ボタン

 A ドットマトリクスA画面または B ドットマトリクスB画面をメインディスプレイに表示します。

すでに[MAIN]グループが表示されている場合は A  B を切り替えます。

右クリックでポップアップメニューを表示。メニューから表示したい画面 A   B   F を選択して表示します。

MENU ボタン

 C コンフィグメニュー画面または D テキストメッセージエディター画面をメインディスプレイに表示します。

すでに[MAIN]グループが表示されている場合は C  D を切り替えます。

右クリックでポップアップメニューを表示。メニューから表示したい画面 C   D を選択して表示します。

EDIT ボタン

 E ビットマップエディターをメインディスプレイに表示します。すでにビットマップエディターが表示されている場合はページを順に切り替えます。 ∗1 

右クリックでポップアップメニューを表示。メニューから編集したいページを選択して表示します。 ∗1 

 ∗1 コンフィグメニューでSysExフォーマットがXGフォーマットに設定されている場合はページ1に固定され切り替えができません。

ディスプレイグループ一覧

A

[MAIN] ドットマトリクスA

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HONEYCOMBのメイン画面です。リアルタイムに音量バーのアニメーションとビットマップの表示をします。

B

[MAIN] ドットマトリクスB

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HONEYCOMBのメイン画面です。上記機能に加えてテキストメッセージを表示します。

C

[MENU] コンフィグメニュー

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画面表示やSysExなどに関する設定を変更できます。

詳細:コンフィグメニュー

D

[MENU] テキストメッセージエディター

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ディスプレイに表示されるテキストメッセージのSyExを編集できます。

詳細:テキストメッセージエディター

E

[EDIT] ビットマップエディター

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ドットマトリクスに表示されるビットマップ(ドット絵)を編集できます。

詳細:ビットマップエディター

ビットマップエディター

ドットマトリクスに表示されるビットマップ(ドット絵)を編集できます。

ビットマップは10ページ分個別に編集可能。XGフォーマットの場合、エディターはページ1に固定されます。

ドットエディター

ビットマップをドット単位で直接編集できます。クリックで[ON][OFF]を切り替え。

SysExテキストビュー

SysExをテキスト形式で表示します。

SysExビューを左クリックすると表示中のSysExをクリップボードにコピーします。クリップボードにSysExがある場合、右クリックで編集中のページのビットマップに反映します(入力時にページナンバーは無視されます)。 ∗1   ∗2 

 ∗1  SysExのフォーマット、デバイスIDはコンフィグメニューで設定されているものが反映されます。

 ∗2  入力するSysExの、テキストのフォーマットについては[はじめに - SysEx]項を参照してください。

Page [1~10] ボタン

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編集中のページナンバーを表示しています。クリックでページを順に切り替えます。

 ∗  XGフォーマットの場合ページ1に固定されます。

左・右シフトボタン

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ビットマップをドット単位で左右にずらします。

上・下シフトボタン

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ビットマップをドット単位で上下にずらします。

左右反転ボタン

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ビットマップを左右反転します。

上下反転ボタン

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ビットマップを上下反転します。

ドット反転ボタン

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ビットマップのドットを反転します。

クリアボタン

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ビットマップをクリアします。

ファイル入力ボタン

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SysExをテキストファイル ∗1 、またはバイナリファイル ∗2 から読み込み、編集中のページのビットマップに反映します(入力時にページナンバーは無視されます)。

テキストのフォーマットについては[はじめに - SysEx]項を参照してください。

 ∗1  テキストファイルがうまく読み込めない場合は文字コードをUTF-8(BOMなし)に変更してください。

 ∗2  バイナリファイルはCubase等で出力される[.sys]のファイルが使用できます。

ファイル出力ボタン

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SysExをテキストファイル、またはバイナリファイル ∗1 へ書き出します。

 ∗1  書き出したバイナリファイルはCubase等で使用できます。

テキストメッセージエディター

ディスプレイに表示されるテキストメッセージのSyExを編集できます。

テキスト入力

表示したいテキストを入力します。(ASCII文字で最大32文字)

入力後にエンターキーを押すか、入力欄からフォーカスが外れると入力したテキストが反映されます。

テキストメッセージビュー

テキストメッセージをプレビューします。

SysExビュー

SysExをテキスト形式で表示します。

SysExビューを左クリックすると表示中のSysExをクリップボードにコピーします。クリップボードにSysExがある場合、右クリックでエディターに反映します。 ∗1   ∗2 

 ∗1  SysExのフォーマット、デバイスIDはコンフィグメニューで設定されているものが反映されます。

 ∗2  入力するSysExの、テキストのフォーマットについては[はじめに - SysEx]項を参照してください。

ファイル入力ボタン

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SysExをテキストファイル ∗1 、またはバイナリファイル ∗2 から読み込みます。

テキストのフォーマットについては[はじめに - SysEx]項を参照してください。

 ∗1  テキストファイルがうまく読み込めない場合は文字コードをUTF-8(BOMなし)に変更してください。

 ∗2  バイナリファイルはCubase等で出力される[.sys]のファイルが使用できます。

ファイル出力ボタン

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SysExをテキストファイル、またはバイナリファイル ∗1 へ書き出します。

 ∗2  書き出したバイナリファイルはCubase等で使用できます。

コンフィグメニュー

画面表示やSysExなどに関する設定を変更できます。値の変更はドットテキストを左クリックで行えます。値は順繰りに変更されます。

DISPLAY TIME [0.00秒 - 7.20秒]

ビットマップ、テキストメッセージの表示時間を変更できます。

 ∗  GSのSysEx(Display Time)に対応しています。

LCD CONTRAST [1 - 16]

メインディスプレイのコントラストを変更できます。

LCD COLOR [16色]

メインディスプレイの背景色を変更できます。

BAR ANIMATION [ON,OFF]

音量バーのアニメーションをオン・オフできます。

BAR DISPLAY TYPE [1 - 8]

音量バーのアニメーション方法を変更できます。

PEAK HOLD TYPE [Off,1 - 3]

音量バーのピークホールド方法を変更できます。

DEVICE ID [Thuru,1 - (32:GS)(16:XG)]

デバイスIDの設定です。設定したデバイスIDと同一のSysExのみを受信します。エディターでの出力時は設定したデバイスIDで出力をします。 ∗1  ∗2 

 ∗1  [Thuru]に設定した場合はSysExのデバイスIDを無視して受信します。出力時は既定のデバイスIDで出力します。

 ∗2  XGフォーマットの場合、設定できる値の範囲は[1~16]です。

SYSEX FORMAT [R-Format,Y-Format]

SysExのフォーマットの設定です。設定したフォーマットでSysExを受信、出力します。

[R-Format] GSフォーマット

[Y-Format] XGフォーマット  ∗1 

 ∗1  XGフォーマットを指定した場合、次のような制約があります。

・ビットマップエディターで編集できるページが1に固定。

・デバイスIDの範囲が1~16に。

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